テニスの王子様短篇
□恋人のように甘くない
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最近付き合いだした私と越前。
お互い部活が忙しいし、まして越前はエースなので二人でいられる時間はほとんど無い。
それでもよかった。
越前の彼女。アイツの一番。
それだけで私は嬉しかった。
重荷になりたくない、嫌われたくない。
だからあんまり一緒にいられなくてもしょうがないって割りきってたつもりだった。
でも、やっぱり
「寂しいよ………」
誰もいない教室。
今日は2月14日。
せっかくチョコ作ってきたのに、授業中も休み時間もずっと寝てるからなかなか渡せなかった。
だから、『今日部活終わるの待ってる』とだけメールで言って、こうして教室で暇を持て余してるのだ。
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