ヱヴァンゲリヲン二次創作版

□ヱヴァンゲリヲン二次創作版:破 11
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ドアが開き、暗い部屋に明かりがさす。
中には炬燵とパソコンが置いてあり、お菓子やカップ麺、ジュースのごみが散乱している。人の姿は見当たらない。
「ノア…出てきなさい」
入ってきたミカが言った。
「どうしたのミカちゃん?今日は訓練無いよ」
炬燵の中から少女の声がする。
「ナオミさんが呼んでいるわ。新兵器の開発が終わったそうよ」
ミカが炬燵の中にいる少女、ノアに話しかける。
「明日じゃ駄目?」
「駄目に決まっているわ」
ミカはそう言いながら炬燵に延びているコードの1つを外す。
「ちょっとミカちゃん。充電コード外さないでよ」
中からくすんだ長い金髪をポニーテールにしたの少女がゲーム機を持ったまま出てくる。
「好きあり」
ミカはノアの持っているゲームの電源を消した。
「ちょ…ミカちゃん!どうしてくれるの!」
今までのんびりとした口調だったノアが大声をだす。
「今までの戦闘が台無しだよ!せっかくいい線いってたのに」
「小まめにセーブしないからよ」
「戦闘中にセーブできるかー」
ノアはそう言って炬燵の中に戻っていく。
「待ちなさい。出てこないと一分置きにゲームデータを消去するわよ」
ミカがそう言いながら据え置きゲーム機の電源を入れる。
「待った!出るから待った!」
ノアが炬燵から這い出てくる。
「残念」
ミカは心底残念そうな顔で言った。


ミカとノアはシュミレーションの為にエントリープラグの中に入っていた。
ミカは黒色のノアは黄色の新型プラグスーツを着ている。二人のプラグスーツに番号は入っていない。
『それじゃあ二人とも、新兵器の解説をするわよ』
通信機からナオミの声が聞こえる。
「なによこれ」
ミカはEVAの手に持たされた武器で近くのビルを殴ったビルには穴が開きEVAの腕がめり込む。
『ナックルダスターよ。使い方はそれであっているわ』
「それだけ?技術部はこれの開発にどれだけかかっているのかしら?」
ミカが馬鹿にしたように言った。
『失礼ね〜。ミカちゃんが殴ると武器が壊れちゃうから素材の強度を上げるのが難しかったのよ。それ、予備が少ないから大切に使ってね』
ミカのEVAが周りのビルを壊し続ける。
「楽しいわね、これ。はまるわ」
「ミカちゃん、実際の戦闘でビル壊さないでね。あれ後で使うんだから。ところで、私の武器は?」
ノアが催促する。
『ノアちゃんの武器はガトリングシールドよ。左の引き金を引けば撃てるわ』
「こう?」
ノアが言われた通りに引き金を引くとEVAの左腕に付けられた盾から弾が飛び出しシュミレーション上の街を破壊する。
「おお〜格好いい」
ノアはさっきミカに言ったことを忘れて街を破壊し始める。
『は〜い。じゃあシュミレーションの相手を呼び出すわよ』
ナオミがそう言うと共にビルがもとに戻り、二人のEVAの前にサガミのEVA1号機が現れる。
『こんな真っ昼間に何の呼び出しかと思えば…。俺は学校を早退したんだぞ』
サガミの声がする。どうやら日本から話しかけているようだ。
『手加減無しでいくからな。覚悟しろよ』


3分後、二人の画面にはYou Loseの文字が浮かんでいた。
「サガミくん機嫌わるいでしょ〜」
ノアが文句を言う。
『当たり前だ。重要だが学校休んでまでやることじゃない』
「でもこっちも真夜中何だけど」
ノアがそう言った瞬間建物内に警報が鳴る。
『使徒!?続きは帰ってからだ』
サガミはそう言って通信を切った。
「頑張ってね〜」
ノアが手を降る。
ミカはプラグ内に第3新東京市の映像を呼び出した。
骸骨頭の使徒がゆっくりと第3新東京市に向かっていた。

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