ヱヴァンゲリヲン二次創作版

□ヱヴァンゲリヲン二次創作版:破 06
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シンジとアスカは二人で食事をしていた。食べ始めて数分立つが一度も会話が無い。
「サガミ君、今日徹夜だって」
沈黙に耐えかかねたシンジが言った。アスカは答えない。
「ねえ、式波…」
「ご馳走さま」
先に食べ終わったアスカはシンジを無視して立ち上がった。
「ナナヒカリ、早く敷きなさい」
「へっ?何を?」
シンジが聞き返す。
「布団よ!女の子に一人で寝ろっていうの?」
「えっ?じゃあ…」
「泊まるのよ!ここに!」


サガミはネルフの食堂でラーメンを食べながらノートパソコンを使っていた。
「サガミさん、行儀悪いですよ」
「うん」
ルカがサガミの側に座る。
サガミはパソコンに夢中でルカの注意は頭に入っていない。それを見たルカはサガミの後ろに回り込み両手でサガミの目を覆う。
「だーれだ」
「ルカ、じゃま忙しい」
サガミは最低限のセリフでルカに対応する。
「だから行儀悪いですってば」
「むぅ」
サガミがノートパソコンを畳む。
「そういえばマリはどうしてる?」
「マリさんですか?マリさんは各地で根回しをしています。明日生命の種をもって15時25分にサガミさんの家の近くの駅に来ます。そこで受け取って下さい」
「わかった」
サガミはそう言うと立ち上がり、食べ終わったラーメンのどんぶりを返すとパソコンをもって食堂を後にした。
「じゃあ、子供はもう寝ろよ」
「子供じゃありませんってば」


ミサトはネルフの休憩室でコンビニ弁当を広げていた。
「はあ〜シンジ君の弁当が食べたいわ」
「ミサトが溜め息をつく」
「諦めなさい。もともと予定があった訳じゃ無いんだから無理よ」
リツコが自分の弁当を持ってやって来る。
「2号機は中破、1号機も暫くは使えない。次はどうしようかしら」
「その上来週はサガミ君も居ないのよ。どうするつもり?」
「えっ?」
「呆れた。また書類を読んでないのね。彼、来週から第2支部で4号機のテストパイロットをしなきゃいけないのよ」
「え〜と、零号機の凍結を一時的に解錠してもらうわ」
「司令が許すかしらね」


碇ゲンドウは執務室で遅めのな夕食を食べていた。
「碇、4号機の準備は出来ているんだな」
冬月が部屋に入って来る。
「ああ。彼にはそろそろ消えてもらう」
「彼を消したあとはどうする零号機を使うのか?」
「いや、3号機を回させる」
食べ終わったゲンドウはナプキンで口をふく。
「舞台を降りてもらう。サガミ・スラーヴァ」


「いっただっきま〜す。はむっ」
マリは全国チェーンのファーストフード店でハンバーガーを4つ注文していた。ちなみにポテトやナゲットやジュースも注文している。今その内のひとつの巨大なハンバーガーにかぶりついた。
「おいし〜い。日本もいいね〜」
そう言うと5分で全て食べ終わる。
「ご馳走さま〜」
そう言うとゴミを一纏めにして立ち上がる。
「さ〜て、明日はやっとハカセ君に会えるにゃ〜。楽しみだにゃ〜」
そう言ってマリは店を出て夜の闇に消えていった。


シンジとアスカはリビングに布団を敷いて寝ていた。
「ねえ、式波」
「何よ」
「式波はどうしてEVAに乗っているの?」
「愚問ね。自分の為よ。自分の才能を世に知らしめるため」
「やっぱりみんな自分の為なんだね」
シンジが仰向けの状態からアスカに背を向けるようにして寝返りをうつ。
「アンタ、ファーストには聞いたの?」
今度はアスカがシンジに質問する。
「うん。そういえばアスカはサガミ君がEVAに乗ってる理由って知ってる?」
シンジがそう言いながらアスカの方へ寝返りをうつ。
「あいつは…知らないわよ」
アスカは急に怒った様になりシンジに背を向ける。
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