ヱヴァンゲリヲン二次創作版

□ヱヴァンゲリヲン二次創作版:破 02
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爆発に巻き込まれた1号機は空高くに飛ばされていた。一瞬気を失っていたサガミだが落下の最中に目を覚ました。
「プラグイジェクト…」
サガミはそうつぶやきボタンを操作する。
1号機からエントリープラグが射出され、パラシュートを展開して落ちていった。

スライドが切り替わる。
「本日10時43分、太平洋にて第7の使徒を発見」
日向の声が部屋に響く。スライドが使徒を写したものから1号機を写したものへ変わる。
「同日15時30分、1号機が迎撃」
スライドがさらに十字の光を写したものになる。
「同47分、使徒を殲滅。1号機は中破、パイロットは意識を取り戻していません」
ここまで喋ると日向は口を閉じた。
「1号機はしばらく使い物になりません」
「問題ないわ!」
作戦室の後ろの方から少女の声がする。
「むしろ戦力が増えたと思ってくれて結構よ」
少女が一歩前に進み出る。
「EVA2号機とこのアタシ、式波・アスカ・ラングレーがきたんだから」


「で、怒られたと…」
シンジとアスカが並んでネルフの廊下を歩いている。
「仕方ないじゃない。やっと戦えるようになってハイテンションだったんだから」
「いや…ハイテンションだからと言ってそれは…」
「うるさいわね。ナナヒカリのくせに」
「誰がナナヒカリだよ」
「アンタに決まってるでしょ。まだ一体しか倒して無いじゃない」
「うっ…なら次の使徒は僕が倒して見せるよ」
「はっ!精々頑張ることね」
アスカが馬鹿にしたように笑う。
「じゃあ次は碇君が倒しやすいような援護をしようかな」
白衣を着たサガミが二人の後ろから声をかける。
「さ…サガミ君!?」
「アンタ!意識不明じゃなかったの!?」
いきなり現れたサガミに驚く二人。
「さっき起きた」
サガミが何事もなかった様に話す。
「ま…まあアンタが平気ならいいけど」
呆れながらアスカが言った。
「そう言えばサガミ君はどこ行くの?」
「ああ。新型ライフルの開発状況はどうなってるかなと思って」
シンジの質問に答えるサガミ。
「これはもう病気よ。武器を造るのがサガミの趣味なんだから」
アスカがやれやれと言うようなしぐさをしながら言った。
「じゃあ、俺はここで」
サガミはそう言うとエレベーターに入ってしまった。
「タフなんだねサガミ君って」
シンジがそう言いながら歩いていると目の前の十字路をレイが走っていくのが見えた。
「あっ…綾波?」
「なに?あの娘がファーストなの?」
シンジはアスカの質問に答えずにレイの走り去った方を見ていた。
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