ヱヴァンゲリヲン二次創作版

□ヱヴァンゲリヲン二次創作版:破
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輸送機より、いつもよりも丸みを帯びてずんぐりとしたシルエットをした1号機が降下してくる。頭部の装甲は増加され、顔面全体を隠し代わりにピンク色に光る可動式光学カメラが視界を確保している。また、背中には水流ジェット推進機がついている。両腕には大型クローが装備されている。
1号機は減速せずに真っ赤な海にダイブした。
「見つけた…」
ソナーが直ぐに使徒の場所を突き止める。1号機は右手に専用武装、七連装炸裂式ハープーンガンを構える。
「食らえ!」
サガミが引き金を引くと銛が3連続で発射され、銃の先端には、もとの通り一本の銛が突き出てくる。
A.T.フィールドを展開していなかった使徒に銛は突き刺さり、それを察知した銛が爆発した。使徒は痛みに身をよじらせると1号機の方へ突進してくる。サガミは冷静に引き金を引く。しかし発射された銛はA.T.フィールドに弾かれてしまう。体当たりをしてくる使徒にサガミは最後に残った一本の銛をそのまま突き刺し、引き金を引く。銛は使徒の体の奥深くに潜っていきそこで起爆する。使徒の肉が抉られ血が噴き出す。それによって視界を塞がれサガミは使徒を逃がしてしまう。
「くっ…逃げんなぁ!!」
1号機は肩からワイヤーフックを射出し、使徒を追いかける。サガミは予備のマガジンをハープーンガンに付けて全部撃ちきる。爆発が連続して起こり、1号機にも襲いかかる。
「ぐうぅ」
爆発の衝撃から立ち直ったサガミは切れたワイヤーフックを捨てて再び予備のマガジンを装着する。そして逃げる使徒に向かって射出するが使徒はすべて避けてそのまま1号機に噛みついて来る。
「……!!」
サガミは直ぐに回避するが、右腕を噛み千切られる。
「ぐああぁぁぁぁぁ!!」
噛み千切られる痛みに加え、塩水が傷を焼く痛みがサガミに伝わってくる。
「くっ…、バランサーが狂ったのか」
即座に右腕のシンクロを切り、右腕自体も切り離し、傷口を装甲で遮断する。
飛び道具を失ったサガミは使徒に接近戦を仕掛ける為に邪魔な増加バッテリーをすべてパージする。一気に内部電源の数字が減る。
「うおらっ」
背中の水流ジェット推進機を全開にして使徒に突進した。
「目標を駆逐する!!」
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