ヱヴァンゲリヲン二次創作版

□ヱヴァンゲリヲン二次創作版:破 11
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「8号機の開発状況は現在95%だ。次の使徒戦までには使える様にしておく」
ユーロの作戦指揮官の声が響く。
『わかりました。こちらも次の使徒戦終了後1号機と2号機の大規模改修を理由に戻って来ます。ノーチラスの開発状況はどうですか?』
TV電話の向こうのサガミが問いかけてくる。
「ノーチラスは80%ほどだ。A.T.重力制御は初の技術だから慎重に行っている」
『それでお願いします。焦って壊したら元も子もありませんから。後心配なのは…』
「わかっている。ミカとノアだろ」
『流石ですね。ではそちらもお願いします。じゃあ頑張ってください』
サガミはそう言って通信を切った。
「問題ね…」
「誰がだ?」
真後ろから声がかかる。
「うひゃあ!」
作戦指揮官は飛び上がって声から離れる。
「どうしました?アンナさん」
「み…ミカ!!後ろから話しかけるな」
アンナの後ろには長い黒髪の少女が立っていた。
「サガミと連絡をとっていた様ね」
「そうだ。言っておくが8号機はお前のじゃないからな」
「わかっている。私は姫のEVAを頂戴するわ」
ミカはにやりと笑いながら言った。
「ああ。だからもう少し待ってくれ」
「黒…」
ミカが呟く。
「ん?」
「2号機、黒く塗って欲しいわ」
「お前黒好きだったか?」
「私が好きなんじゃ無いわ」
ミカはアンナの質問に髪をかきあげながら答える。
「姫が嫌いなのよ」

ミカはユーロ第3支部の廊下を歩いていた。
「ミカちゃ〜ん!」
ミカの後ろから白衣を着た銀髪の女性が声をかける。
「あら?ナオミさん。どうかしました?」
「新しい機体の武装について説明したいんだけど…。ノアちゃん呼んで研究室に来てくれない?」
「わかりました。ノアを呼んで来れば良いんですね」
ミカがナオミと呼ばれた女性に返事をする。
「頼んだわよ〜」
ナオミはそう言うと自分の研究室に戻って行った。
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