ヱヴァンゲリヲン二次創作版

□ヱヴァンゲリヲン二次創作版:破 10
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ミサトのビンタがサガミとアスカに飛んでくる。
「アスカは命令違反。独房に入って貰うわ。サガミ君は直ぐに検査入院。それじゃ」
ミサトそれだけ言って去っていく。
「サガミ君!!」
後ろからシンジの声がする。サガミが振り向くとシンジが抱きついてきた。
「ちょ…抱きつくな」
「よかった…生きてたんだね…」
シンジは泣きながら抱きついていて離れそうにない。
「まったく…ガキみたいね…」
馬鹿にしたようにアスカが呟く。
「生きてるから離せ」
「嫌だ!もう離さない!」
「止めろ!プロポーズならアスカにしろ」
「な…なんでアタシなのよ」
アスカの顔が真っ赤に染まる。
「いや…最近よく助けられてるからそろそろ惚れるかな〜と思って」
サガミがいつも通りの表情でしれっと言う。
「惚れないわよ!アタシがこんな馬鹿でガキでぼけぼけっとした奴に惚れるわけないじゃない!」
「酷い言いようだ」
「ふんっ…帰る!」
アスカが出口に続く道へ歩き始める。
「どこに?」
「家に決まってるでしょ!」
「独房入りは?」
「…」


「碇、サガミ・スラーヴァが戻ってきたぞ。どうするつもりだ」
冬月がゲンドウの部屋に入ってくる。
「レイとシンジの関係は順調だ。無視していい。恐らくこちらの思惑に気付いている。なにもしないのが無難だ」
「わかった。お前を信じよう。だが本当に間に合うのか?」


「リツコさん」
「何かしら?」
医務室でサガミとリツコが向かい合っている。
「いつ終わるんですか!」
「あと32個の検査が残ってるわね」
「多いですよ!」
サガミが叫ぶ。
「S2機関内蔵のEVAとシンクロしてディラックの海に行って自力で帰ってきたのよ。少ない位だわ」
リツコは冷静に反論する。
「さっき出てたデータ全部異常なしじゃないですか!もういいでしょ!」
「最後の検査だけ違うかも知れないでしょ。あなたも科学者なら解ってるはずよ」
「帰ります」
「だめよ」


「ありがとうございましたー」
自動ドアが開き、店の中からマリが出てくる。
「ああー食った食った」
携帯のバイブがなる。
「もしもしー?」
『もしもしーじゃない!』
電話からはパラシュートの時の作戦指揮官の怒鳴り声がする。
「うわっ、うるさ…」
マリは電話を耳から離す。
『お前はいつまで日本にいるつもりだ!さっさと戻って来い!』
「良いじゃ〜ん。どうせユーロ戻ってもすること無いし」
『有るわ!勉強はどうした!お前はコネと才能で乗ってるだけだから学力は低いだろ!』
「しょうがにゃいな〜わかったわかった戻ります。じゃ、切るね」
『待て!まだ話はおわ…』
ぶちっ
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