ヱヴァンゲリヲン二次創作版

□ヱヴァンゲリヲン二次創作版:破 03
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「あなた達、レイを見なかった?」
シンジとアスカがレイの走り去った方を眺めていると、息を切らしたリツコが走ってきた。
「どうしたんですか?」
シンジが聞き返す。
「そうね…、今のレイは一人にした方が良いかも知れないわね。二人とも私の研究室に来てちょうだい」
「は…はい」
「どういうことよ」
シンジとアスカがそれぞれ答える。
「それを説明するの」
リツコはそう言うと自分の研究室に帰っていく。二人もそれに続いた。


三人がリツコの研究室の前までくると横の部屋からサガミが出てきた。
「あれ?二人ともまだいたの?明日遅刻するよ」
「アンタに言われたく無いわよ!」
サガミの言葉にアスカが言い返す。
「ああ。ライフルも完成しそうだし使徒戦の後だから休もうかと」
「言う順序が逆でしょ!」
アスカが突っ込む。
「ところで三人揃ってどうしたんですか?」
サガミがリツコに質問する。
「調度いいわあなたにも話そうと思っていたの」
リツコは三人を部屋に招き入れる。
「その辺に座ってて。今コーヒー淹れるから」
「あ、すいません俺コーヒーダメなんですけど」
サガミがリツコに言った。
「あら意外ね」
そう言いながらリツコは紅茶のパックを取り出す。
「それで、ファーストに何が有ったのよ」
アスカが話をもとに戻す。
「零号機を凍結したのよ」
リツコが答える。
「零号機を!?せっかく4機になったのに?」
「だからよサガミ君なら解るわよね」
リツコはサガミに話を振る。
「ええ。バチカン条約ですね」
サガミは一瞬で答える。
「一国のEVA保有数を3機までとする。一つの国が力を持ちすぎない様にする為の条約よ」
リツコが説明する。
「で、零号機が凍結されただけでファーストがあんなになるのよ」
アスカが言った。
「レイにEVAは絆なのよ。彼女は自分の人間関係は全てEVAを介して成り立っていると思い込んでいるわ」
「そんなわけ無いじゃない!」
リツコの説明に反論するアスカ。
「ナナヒカリ、行くわよ」
アスカが立ち上がる。
「い、いくって…何処に?」
シンジが聞き返す。
「ファーストを探しに行くに決まってるでしょ」
アスカはそう言うとシンジの手首を掴んで部屋をでていった。
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