ヱヴァンゲリヲン二次創作版

□ヱヴァンゲリヲン二次創作版:序 05
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オペレーター達が英語で動作確認をしている。
『エントリースタート』
『LCL電荷を開始』
『プラグ深度初期設定を維持』
『自律システム問題なし』
『始動電圧 臨界点をクリア』
『全て正常位置』
『シンクロ率 規定値をクリア』
『操縦者、思考言語固定を願います』
「えっと…初めてなんで日本語で」
旧式のプラグスーツにヘルメットをかぶった少女、真希波・マリ・イラストリアスが答える。
『了解』
シンクロが開始され、新型プラグスーツでは起こらないシンクロ開始時の痛みにマリは身をよじらせる。
『新型の支給、間に合わなくてすまなかった』
スピーカーからサガミ・スラーヴァの声が聞こえる。
「胸がきつくてやだ」
『男の俺にそう言うこと言うな』
サガミが呆れた様に言った。
「良いじゃん、日本にいたらこっちに手は出せないでしょ」
『いや、そうだけどさあ。気分的に…』
「さて…、エヴァンゲリオン仮設5号機、起動!」
マリのヘルメットに書かれた文字が光る。

「なんとしても辺獄エリアで食い止めろ!奴をアケロンに 出すわけにはいかん!まさか封印システムが無効化される とは」
北極の基地、ベタニアベースの司令が焦った様に言った。
「ありえることですよ」
それに対して日本人の男、加持リョウジが余裕の表情でこたえる。
「人類の力だけで、使徒を止める事は出来ない。それが 永久凍土から発掘された第3の使徒を細かく切り刻んで改 めて得た結論です。てな訳で、後はヨロシク!」
加持は飛行機のパイロットの様な格好で出ていった。

「そしたら加持の奴さぁ…」
『おいマリ。使徒がもう目の前だぞ』
「おぉ!」
目の前に骨でできた龍の様な生物が見える。マリはそれを見て感動したような声を上げた。
「フィールド展開」
A.T.フィールドを展開し右手の簡易式ロンギヌスの槍を構える。
「おらぁ!」
すれ違い様に槍をつきだす。しかしA.T.フィールドでそらされ敵の体当たりを受けてしまう。
「くっ…」
マリはすかさず5号機の肩についているワイヤーフックを射出する。フックは敵の隙間だらけの尻尾に引っ掛かり敵を引っ張って減速させる。5号機はさらにドリルを地面に突き刺し、完全に停止する。
「あっちゃー。動きが重い!こりゃあ力押ししかない、じゃん!」
ワイヤーを巻き戻しながらパンタグラフを捨て、使徒に飛びかかる。使徒は光線を撃つが左手の大型シールドに阻まれる。マリは槍を使徒の顔に突き刺した。使徒はなおも光線を打ち続ける。マリは槍をパージし右手のプログレッシブクローを展開し、コアを刺した。
「時間が無い…」
『パンタグラフを捨てるからだ』
「盾ももたない…」
『槍を刺すときに顔の向きを考えないからだ』
「義手パーツは無理矢理シンクロさせてる分、パワーも足りない…!」
『今刺してるだけじゃん』
サガミからいちいち突っ込みが入る。
『5号機はお前と違ってデリケートなんだ。もっと丁寧に扱ってくれ』
「ちょっと、どう言う意味よ」
『そのまんまの意味だ』
そう言っている間に使徒のコアは粉々に砕け散った。
「状況終了!」
マリがドヤ顔で言った。

加持は飛行機の中で呟いた。
「大人の都合に子どもを巻き込むのは気 が引けるなあ」

無事帰還した5号機を降りてマリは呟く。
「自分達の目的に大人を巻き込むのは気後れするな…」

通信を終え、高層ビルの上でサガミが呟く。
「気後れしようがやるしかない」
荷物をまとめ、サガミは降りて行った。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
設定にエヴァ仮設5号機(二次創作版)を追加しました。

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