黒子のバスケ
□これは“ 恋 ”ですか?
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気付いたら、
あいつの姿を目で追っていた
あいつが近くにいるだけで、ドキドキした
あいつが笑っていると俺も嬉しくなった
あいつが他の奴と話していると、イライラした
これを‘‘ 恋 ’’と読んでいいのか?
あいつは、伊月は正真正銘男だ
別に俺は前から同性愛ではなかった・・・はず
俺が、男の伊月を好きになるなんて、あるわけないだろ・・・
そんなことを思いながら、俺は教室にいた
今日の部活は休んだ
別にサボりたいわけではなかったが、最近、
伊月の顔が見れない
すれ違いに挨拶をするぐらいはできる
でも、まじまじと顔を合わせられない
ふぅ、とため息をつく
ホントはこんなことじゃいけないと自覚はしているのだが、気持ちが安定しない
「(何考えてんだよ、俺・・・)」
グダグダ考えすぎだ
伊月は普通だし、俺みたいにこんな気持ちももってないだろう
ふぅーと、息を吐き出すと、気が抜けたのか眠気が襲ってきた
時間はまだある
少しだけ寝ようと机に突っ伏し、すぐに眠りについた
「ん・・・」
気がつくと、あたりは暗くなっていた
驚いて時計を見ると、完全下校5分前
「(やっべぇー・・・!寝すぎた!!!)」
荷物を持ち、走って学校を出る
息を整え、歩き出すと綺麗な満月が見えた
「・・・キレーだな・・・」
ボソッとつぶやいた
白くて綺麗、・・・伊月だなぁ〜・・・
突然、伊月の顔が思い浮かんだ
「(・・・ああ、俺は・・・)」
こんなにも伊月を思っているのか
どんだけあいつのこと、好きなんだよ・・・
→あとがき