黒子のバスケ
□気持ち
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「日向、それちょーだい?」
「あ?」
昼休み、俺の前の席に陣取った伊月は俺の手にあるものに指を指した。
手にあるのは、グミ。
いつもなら食べないのだが、何故か今日は無性に食べたい気分だった。
「食べたいならやるけど?」
「欲しいっ!」
ほら、と1つグミを取って手を伸ばす。
すると伊月は手に取るわけではなく、直接口にくわえた。
「!?」
変な声は出なかったと思う・・・
「ん〜、美味しい」
伊月はそんなことを気にした様子もなく、美味しそうに食べていた。
(なんでへーぜんとしてられんだっ!?それより・・・)
食べられたとき、伊月の唇に指が触れてしまった。
何故か心臓がバクバク鳴っている。
(い、伊月は男だろ!!なんでこんなにドキドキしてんだ!?俺っ!!)
その後、日向は残ったグミを食べられなくなったという・・・。