時を越えて(完)
□ご
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[沖田君 君は下がっていたまえ]
人斬り抜刀斎と対峙するのは新撰組、一番隊組長 沖田総司 三番隊組長斎藤一。
[いやだなぁ、心配いりませんよ。ボクはこれでも新撰組の一番隊組長ですよ]
チャリ と刀を持ち直し独特の笑みを浮かべたまま斎藤を見る。
[だが 今は肺を病んでいるのでしょう?」
[!]
[俺の目は節穴じゃあないよ]
伝えた筈の無い真相に沖田は驚きを見せ、その場を譲る様に一歩引いた。
[人斬り抜刀斎と龍桜は新撰組三番隊組長 斎藤一 が殺〈と〉る]
スッと牙突の構えを取ると抜刀斎もまた鍔を鳴らして刀を構えた。
[…行くぞ]
互いに睨み合い一気に間を詰めた瞬間ーーーーーーー
「剣心!!」