SS集
□いつも突然で
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いけない、今日は早く起きて
レポートを仕上げてしまわないと。
思いつつも、なかなか抜け出せない。
ベットはいつもよりも柔らかい。
「起きたなら支度をしろ。」
ああ、もうあの詰まらないけれど
平和な日常には戻れないのだな。
彼を見ながら、思った。
あまりの高さに気絶してしまった
わたしを、ここまで運び
介抱してくれたらしい。
どうやって助かったのか、
などはわざわざ聞かない。
これからどうするのかと聞くと、
彼は僅かに目を見開いた後に
ついて来れば良いとだけ答えた。