SS集
□jeualousy
1ページ/1ページ
[issueさまからお借りしています。]
「日野さんに嫉妬、しちゃうな。」
嫉妬。
あまりにも予想外な言葉に、
面を食らってしまう。
そんな感情を持つのは、
自分だけだと思っていたから。
「日野に?」
「だって、蓮の音を変えたのは
日野さんなんでしょう?」
疑問に疑問で返すのは、卑怯だ。
それなのに、嬉しいなんて
思ってしまう自分は、多分末期。
「日野は多分、初めてできた
ライバル、みたいなものだと思う。」
いつだって、
俺を変えてしまうのはきみ。
日野は、あくまでも
その切っ掛けをくれたに過ぎない。
「俺が好きなのは、きみだけだ。」
「……そんなの、知ってるわよ。」
jeualousy 嫉妬
-勘違いできないくらい、愛を囁こうか-