SS集
□放っておけない
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「桂一くん、危ない!」
襟首を掴み、引っ張る。
車が猛スピードで走り抜けた。
間に合って良かった。
「あ、姉さんと友達の、」
「手は平気ね。怪我は無い?」
「はい、ありがとうございました。」
私にも弟がいるためか、
妙に放っておけない子だ。
「周りはよく見なきゃ。じゃあね。」
「あの、お名前は?」
(教えてなかったっけ?)
(聞いたなら、忘れる筈、ありません)
(そうかなぁ……)
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