SS集
□valentine
1ページ/1ページ
あまりの量に圧倒される。
しかし隣に立つ彼は不機嫌な面持ち。
これだけ貰って嬉しくないのか。
「こんなもん、邪魔なだけだろ。」
「え、あ、酷い!」
机上にあった山を手で払い、席につく。
手渡しをしようとする女子も、
靴箱に入っていたのもすべて無視。
皆さん、乙女の敵がここに!
「嫌われちゃうよ?」
「……お前にも?」
「や、わたしは別に気にしないけど。」
極寺の性格をそれなりに知っているし。
そう言うと満足げに笑った。
「なら、良い。」
ちょ、どういう意味?!