SS集

□いつも突然で
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「早く逃げろ。」

いや、そんなこと言われてもさ。
ここは高層ビルの屋上で、
逃げ道は黒服の男達に塞がれてて。
第一、あんた誰。そしてアイツらは何?

わたしが何もせずに立っていると、
彼(声からして多分男)は舌打ちをし、
腕を掴むとそこから飛び下りた。

「な、何してんだお前ぇぇぇえ!!」
「舌を噛みたくないなら黙れ。」


渋々口を閉じる。
死にたくなんてないし。
と、考えがそこに至った時、
今の状況を思い出す。

「馬鹿、下を見るな!」




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