いつか誰かのものになるなら・・・
今一緒に死ねばいいのだろうか・・・。





ずっと一緒だった。
何をするのも一緒だった。
だからこの想いも・・・
一緒だったらよかったのに・・・。





駄目な事ばかりだ。



手をつなぐのも、
腕を組むのも、
その存在を独占するのも、
ましてや・・・


この想いを言葉にすることさえ・・・
駄目なんだ。


駄目な事ばかり・・・


なのに揺れるこの気持ち。


優しい笑顔も、
可愛らしい声も、
何もなく向けてくれる愛情も、

全てが愛おしくてしょうがない。



だからきっと、


オレが一番駄目なんだろう・・・。




歪んでばかり。
捩れてばかり。
同じ時間を過ごせば過ごすほど・・・
普通な事さえわからなくなる。


ただひたすら・・・
アンタが誰かを見ないことだけを祈っている。


オレにはそれが普通なんだ。
アイツがいる全てが普通なんだ。

オレには普通なのに・・・
オレの愛は狂ってる・・・
そう言われるんだろう。




どうして・・・
なんでそんな事言われなくちゃいけないの？


オレはただ・・・
純粋に好きなだけなのに。
本当に大好きなだけなのに・・・

その辺の気まぐれで、
なんとなくじゃなくて、
寂しいから一緒にいるのでもない。



同じにしてほしくない。


それくらい・・・
胸が焦がれるんだ。
息が出来ないほどの高鳴りを感じるんだ。



本当に・・・
アイツの幸せそうな笑顔がオレの幸せなんだ。



本当に・・・


ただ・・・”好き”なだけなんだ。





ただ・・・
その相手が”妹”なだけなのに・・・。





だから・・・
狂ってるだなんて、
思わない。



愛してる気持ちは本物だから。
偽りなんかない。




この気持ち・・・嘘じゃない。


みんなの好きと変らないのに・・・
どうしてオレだけが許されないの・・・？




オレからしたら・・・
オレの全てを否定する、
世の中の方が狂ってる・・・。




兄妹じゃなくて・・・
一人の男としてのこの想いを・・・
どうしてわかってくれないの？



誰よりもきっと・・・
オレはアイツを純粋に愛してるよ。


自信があるほどに、
本当に・・・大好きなんだ。




こんな事を思ってしまう・・・



そう思ってしまってるオレはもう・・・






狂っているのだろうか・・・？






誰か・・・教えてよ・・・。









オレの想いは・・・駄目なんですか・・・？










《　狂った想愛　》