− 君に沈む −

□《 君沈 零 》
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愛して・・・。




愛して・・・。





オレだけを愛していて・・・。








誓う。
君の眼差しに。

約束。
小さな小指に。

誓約。
永遠に変わらぬ愛に。

禁断。
それはオレの愛想。



理解と常識は必要ない。
哀れみと偏見は受け付けない。
悲しくもない。
隠したくない。


誇りと自身に満たされている。
瞳と言葉に託している。
貫きたい。
愛していたい。




だから愛して。





オレだけを愛して。







神の愛も天使の加護もいらないから。

神に叛いて背徳を背負う。



それでいいから愛していて。






アンタ以外は何もいらない。







ただ君だけ。
愛を望むだけ。







繋がり。
この真っ赤な血。


距離。
隣にいる最果て。


存在。
オレの理由。
愛おしき君。


永遠。
君だけに誓う愛。




禁断を恐れずに、
背徳を怖がらずに、

この愛想に、
君に永遠を約束しよう。




だから、


愛して。



ただそれだけ。





愛して。
愛して。


オレだけを愛して。



君に捧げる禁断の愛。
それはまるで歌のように、
何度も何度も囁く願い。




愛して・・・。
オレだけを愛して・・・。




言葉なき想い。
形に出来ない言葉。
それを何度も君の傍で、
ずっとずっと歌うオレ。



愛して・・・。


愛して・・・。




ずっと傍にいる約束。
永遠を捧げる誓約。
オレの全てを君に沈めて、
永久の禁忌に堕落する。



だから・・・


オレだけを愛していて・・・。




永遠の禁忌の愛を誓約して・・・



君に歌おう・・・




禁断愛歌。









《 零 ― 禁断愛歌 ― 》

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