CROSS-2
□Say by nearby.
3ページ/4ページ
「コーラあと1本ありゃあ、もう一発"風来砲"で向こう岸までいけんだが、まァいい……"麦わら"がいるぞ。さァお前ら、ちゃんとあいつに応えろ!!」
その言葉に背を押されるよう、クロスとロビンがバルコニーの端に立つ。
2人のその姿を見つけて、対岸のルフィは笑顔を見せる。
もう一度クロス達を捕まえようとする衛兵達は、フランキーが排除している。
「よし!!そこで待ってろ!!遠いけど、飛んでみる!!」
腕を伸ばし、ゴムゴムのロケットで飛んで来ようとするルフィに、ロビンが声を張り上げる。
「何度も言ったわ、私は…!!あなた達の下へは戻らない!!帰って!!!!私はもうあなた達の顔も見たくないのに!!」
「あァ!?」
ロビンの言葉に、フランキーが訝しんで振り返った。
必死で声を張り上げるロビンの隣で、クロスはただ黙って立っている。
「どうして、助けに来たりするの!?私がいつ、そうしてと頼んだの!?」
ロビンの叫びに、ルフィはぽかんと2人を見上げている。
「私はもう…死にたいのよ!!」
その言葉を聞いて、フランキーが憤りの声を上げるがロビンはルフィを見つめたまま、冷たく彼らが勝手にやったことだと突き放す。
その言葉を聞いて、スパンダムが麦わらの一味が内部崩壊を始めたと笑い出す。
そこへ、スパンダムの命令に応じて集まったCP9が、裁判所の屋上のルフィと対峙する。
だが、ルフィは集まったCP9には目もくれずに、真っ直ぐにロビン達を見つめている。
「死にてェ!?」
「そうよ!!」
「クロスもか!?」
「そうだ!!」
ルフィの問い掛けに、ロビンとクロスはきっぱりと答える。
それを眺めて、CP9のジャブラがアレ消してくりゃあ終わる話なんじゃねェのかい、と後ろのスパンダムに問いかける。
安全なCP9の後ろから、スパンダムが笑いながら言う。
「まァ待て……遠路遥々救出の為追ってきて、最後の最後で助けを断られる船長。お前、こんな面白ェ光景見た事あるか!?」