CROSS

□主人公設定
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クロスはかつて、シャンドラと呼ばれた都市をシャンディアと共に護っていた一族『血鬼族』の末裔にして、唯一の生き残り。


血鬼族とは、遥かな昔に悪魔と契約し、人成らざる能力を得た一族のこと。
自らの意志によって、両腕を鋭く長い爪を持つ、獣の腕に変えることが出来る。
また、常人の3倍以上の速さで傷を癒し、生まれながら人間の5倍は筋力が発達している。


15歳を境にそれらの特異能力に目覚め、それと引き換えに人の血を必要とするようになり、定期的に接種しなければ体内から腐り死を迎える。
実際、必要なのは血液そのものではなく血液を介して得る生気であるが、誰の血でも生気を得られるわけではない。
相性の合う相手の血液でなければ意味がなく、完璧に相性の合う相手は1万人に1人居るかどうかと謂われる。
だが、多少なりとも相性が合えば数日は保つ。





血鬼族には、数百年に一度、血のように紅き眼を持った子供が産まれることがあるが、それは一族に凶事を招く忌み子『死神の子』として恐れられ、生後すぐに殆んどが殺される。
赤眼の子供が恐れられるのは、他の一族の者が持たない強大な力を秘めているからで、実際に凶事を招くのかどうかは定かではない。
クロスの場合、母親が自分の手で子供を殺すからと偽り、一族にすら忘れ去られた地下の祠で人知れず彼を育てていた。
しかし、事実に気付いた父親の手によって母親は殺され、当時5歳ぐらいだった彼自身もまた殺されかける。


同じ時、一族の所在を突き止めた世界政府の派遣した軍艦が島を襲い、30人程の一族を研究材料として連行しようとしていたところ、殺されかけた死の恐怖から力が暴走したクロスの手により軍艦3隻が沈没し、一族も滅んでしまった。


その5年後、世界政府直轄の研究施設に連行されていた一族の所在を突き止めたクロスによって、施設所員を始め海兵や施設に捕らわれていた一族全員が殺され、その事件を機に懸賞金額5千万の賞金首となる。
その後も政府や海軍に追われ、返り討ちにする度に金額は跳ね上がり続けていく。




世界政府は血鬼族の生き血を求めているので、『ALIVE ONLY』の賞金首である。







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