CROSS-2

□Buster call-3
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エニエス・ロビー脱出まで、あとはルフィを待つばかりとなった。
船の準備をしていたナミが、ルフィが来次第すぐに出せると呼ぶ声に、ためらいの橋にいるゾロ達は短く答える。

「だが、単純に考えても……今のおれ達の頭数と……軍艦の数が同じくらいだ。いくら出航できても、ここ抜けるのは至難の業だぞ……」

サンジがそう言って、ためらいの橋の周りに布陣している軍艦を眺めやる。
クロスも同じように周りを見回し、ふと考え込む。
そんな中、海軍の通信が聞こえてくる。
本島の「正門」に、姿を確認したと言う言葉に安堵したのは一瞬、続いた言葉は残酷なものだった。

『一斉砲火による、完全抹消完了。全員死亡。現状、本島での生存は不可能と思われ―――エニエス・ロビー本島における生存者"0"』

フランキーはさぁっ、と顔から血の気が引くのが判った。
海賊の仲間と思われている殆んどが、自分を慕い迎えに来てくれた仲間だから。
ゾロ達が、ガレーラの船大工達や、巨人達、ヨコヅナとソドムとゴモラのことを思い出す。
恐らく、フランキー一家と一緒に居ただろうから。
クロスは、ガレーラの船大工と聞いてパウリーが来ていたことを知って、何も言えなかった。


 
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