CROSS-2
□Buster call
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「ロビン!!」
クロスが呼び掛け、ロビンはフランキーの側に寄る。
周りの海兵達を、クロスが睨みをきかせて牽制する中で、急いでフランキーがロビンの手錠に鍵を合わせる。
「1番…3番…4番…違う!!5番」
一番最後の鍵で、カチャ、と小さな音がした。
「外れた!!」
ようやく自由を取り戻し、安堵から力が抜けたロビンをフランキーが支える。
クロスも側に寄り、フランキーに自身を縛る鎖をどうにかしてくれ、と頼む。
クロスを縛る鎖は、二重にも三重にも頑丈に縛り付けているため、解くよりも引き千切った方が早いとフランキーが力を込める。
ガチンッ、と鎖が鳴り、引き千切れる。
「って、おめー肩も……」
「はめれるか?」
「できねぇことはねぇが……医者にやってもらった方がいいんじゃねぇか?」
「待ってる時間が惜しい」
ロブ・ルッチに左肩の関節を外されていたクロスの、その左手を掴んで、フランキーは関節がはまる箇所を探す。
痛みを堪えるように、顔をしかめながらも、上手くはまる箇所を見つけるとクロスは息を吸い込む。
それを見計らって、フランキーが、ぐっと力を込めて手を押し込む。
ゴキッ、と鈍い音をさせて、肩の関節がはまる。
「〜〜〜っ!!ぅし!!」
無理矢理はめたせいで、激痛が伴ったはずだが、それでもクロスは平然とした顔で肩を回す。