CROSS-2
□Hero Legend
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"ためらいの橋"最後尾
「海軍本部」及び「海底監獄インペルダウン」行
護送船停泊港
「正義の門、"門衛"!!「海軍本部」護送船海兵!!」
「現在CPNo.9スパンダム長官が司法の塔より、最重要犯罪人を連行し橋を渡られているところだ!全員、整列の上敬礼!!」
「はっ!!」
まだ距離は多少あるものの、その声が聞こえてきたスパンダムは、足元に転がるロビンとクロスに言う。
今、上ってきた階段の上部に仕掛けてある"地雷"を「ON」にしてきた、と。
万が一、ここへ来ようという輩がいたら階段ごと吹き飛ぶ仕組みだ、と笑いながら。
「階段に辿りつける奴なんざ、いねェよ!!」
「……ハァ、でも……ハァ、門はくぐらない……!!」
「あァ!?」
「……「助ける」と……言ってくれたから……!!」
「誰も来やしねェよバカ女!!どいつもこいつも、"バスターコール"の業火に焼かれて、死ぬんだよ!!」
ロビンにそう怒鳴り付けたスパンダムは、何かを思い出したように言葉を繋げる。
"バスターコール"は、世界政府の神聖な旗を撃ち抜かれた赤っ恥すらかき消してくれる、20年前オハラで暴れた巨人海兵の一件の様に、と。
その言葉に、ロビンはサウロのことを思い出す。
だが、何故この男がそれを知っているのか。
自分の足で歩こうとしないロビンとクロスに、スパンダムは業を煮やして鎖とロープを引っ張って、足早に歩き出す。