CROSS-2

□VS CP9-6
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司法の塔、狼の間。
激戦を繰り広げる、ゾロとカクの2人。

「………とにかく、さっさと鍵は貰う!!間に合わねェなら敗けも同じだ!!」

ぎゅ、と黒い手拭いを被って、ゾロが二刀流の構えを取る。
登楼、応登楼、閃、砂紋と、立て続けに攻撃を仕掛けたゾロだが、カクはその全てをかわしたり受けたりして、ダメージには繋がらない。
逆に、飛んで避けられないゾロにしなる首の殴打が決まり、まともに食らったゾロが吹き飛ばされる。
ゾロが起き上がるまでに、カクはガチャン…ガチン…ガシーンと、長い首を畳んで四角い状態に落ち着く。
ついでに、4本の脚から繰り出した「嵐脚」が、天井で折り返りゾロへ降り注ぐ。

「"麒麟時雨"!!」

受けきれない数の斬撃のつぶてに、ゾロは血だらけになる。
斬撃の雨が止んだ時、四角い状態になっていたはずのカクがいつの間にか立ち上がり、ゾロに迫る。
首をいっぱいまで後ろに下げ、一気に前に突き出す。

「"鼻銃"!!」

咄嗟に、刀を交差させて受けたゾロだったが、反応が遅れたために踏ん張りきれず吹き飛ばされる。
瓦礫に身体を打ち付けても、ゾロは立ち上がる。

「丈夫な男じゃ……呆れたもんじゃわい」

「プッ!!ハァ、鍛えてあんだよ"キリンジャー"」

口の中に溜まった血を吐き捨てて、ふてぶてしく言い放つゾロの謎の言葉に、カクが言い返すがゾロも言い返す。
下らない言い合いを止めたのはゾロで、自分から言い出しておきながらうるせェと一喝して、居合斬りの構えを取る。
カク達CP9の使う、「鉄塊」を破るためだ。

「一刀流"居合"…"獅子"…」

「!「嵐脚」」

「"歌歌"!!」

「"龍断"!!」

ギイィィン、と斬撃音が響く。
ゾロの居合斬りを、カクが「嵐脚」で防いだのだ。
一筋縄じゃいかない、とゾロがまた構えを変える。
ボンッ、と上腕の筋肉に一気に力を込めると、飛び上がってカクの鼻に斬りかかる。
"鼻銃"で受け止めたカクだが、その力技に堪えきれずに吹き飛ばされる。

「高ェトコから物言いやがって……てめェ、自分が倒れる姿すら想像もしてねェタイプだな…頭が高ェ!!」

「貴様もじゃ!!」

互いに睨み合う2人。


 
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