CROSS-2

□Bad-news urgent large broadcast
1ページ/5ページ


"司法の塔"
"正義の門"間
海底地下通路



「おい急げ……何を立ち止まってるんだ!!ニコ・ロビン!!赤眼の死神!!」

立ち止まり、後ろを振り返るロビンとクロスを、スパンダムが怒鳴り付ける。
ルッチに髪の毛引っぱったれ、と命じるスパンダム。
だが、その怒鳴り声を無視してクロスとロビンは、微かに声が聞こえたような気がする後ろを見つめる。
だが、命令だとロビンの腕とクロスの鎖を引っ張るルッチに促され、仕方なく前に向き直る。
スパンダムは、あんな弱そうな海賊共に本気で希望をかけてんのか、と笑う。
さっきの爆音も気のせい、ここへ来れるわけがねぇ、と。

「そんな夢を見てる間に、我々はやがて"正義の門"の正面にそびえる"ためらいの橋"に辿り着く。今かかっている半分の橋を渡り門を開くと、もう半分の橋が海底よりせり上がり、ついに"正義の門"を通過する。門が再び閉ざされたが最後……もう二度とお前らが"希望"なんて気持ちを抱く事はなくなる」

「………………」

「今日まで、生きてしまった罪をお前らは償い続けるんだよ!!なァ、ニコ・ロビン!!赤眼の死神!!ワハハハ!!」

クロスとロビンに顔を寄せ、高笑いするスパンダムから視線を逸らし、2人は眉を寄せる。
刻一刻と迫るその時が、恐くなってきた。


 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ