★ひとつ星★

□誕生日の王様
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しかしその抵抗は力なく、ソンジェはあっさりユナクの手首をつかみ 自身の首に抱きつせるように腕を絡ませた。
「ソ、ソンジェくん…なんか違うと思うんだけど…」
何に対して『違う』って言ってるのかはユナクにも分かっていない。

「今日だけでいいから付きあって、って言ったよね?」
ユナクに対してソンジェが答えた。
(…え、えぇぇぇっ!?
僕、1日ラバなの? でも、友達同士でも付きあってって普通に使うでしょ)
「…や…ぁふん」
「ヒョンが欲しい、って言ってヒョンも『うん』って返事したでしょ?」
(返事したけど、そんな意味だとか考えもいなかったし)
「…ひゃん!!」
心で反論しながらも、ソンジェが着ているニットの裾から手を侵入させ的確にユナクの胸の突起をとらえて弄ってくるので、そっちに反応してしまい口から出る言葉は全く違うものとなっていた。
「顔が紅く染まってきてるね。感じてるんだ」
少し笑いを含んだ声で囁いてくる。
ソンジェは右手でユナクの左を弄りながら 左手で後頭部を支えて口唇を再び重ねた。
「は…ふ…ああんっ」

「ヒョンはここでこのままするのと、寝室にいくのと、どっちがいい?」
甘く優しい声ながらも逃れられない問いに俯きながら『寝室』とユナクは答えていた。
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