★ひとつ星★

□さん
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「…というわけなんだけど…」

俺の相談事の相手はいつもソンジェだ。
年齢が一番近いこともあるけど、勘がするどいのか 俺が言わなくてもだいたい悩んでることに気付いて声をかけてくる。
そんなソンジェにはつい色んな話をしてしまい、今回にいたってはこんな話までする始末。

「まぁそんなに嫌がられたら愛されてないって思っちゃうかも、だけどね」
俺の話を聞いたソンジェはからかうような口調で言ってきた。
「嫌がってない!」
そこは断固否定する。
「それ、言ってて恥ずかしくない?
…気持ちはともかくさ、ヒョンの反応は痛いのも嫌なのも区別つかないと思うんだよね」
…なるほど。
って、え じゃあ、ソンモは俺が嫌がってるって思ってるかもしれないってこと!?
そんなのヤダ! 確かに痛いけど、痛いのは嫌いだけど、あれは…
あれは嫌いじゃない…どっちかというと好きだ…

「ね、ソンジェくんなら嫌がってるって思っちゃう?」
「う〜ん…本当は僕としたくないのかなぁって不安にはなるかな」
「どうしたらそうじゃないって伝えられる?」
完全に恋愛相談室だ。
「ヒョンはさ、ソンモの前は女の子とちゃんと付き合ってたこともあるでしょ。
その時されるのが好きだったことはないの?
それをソンモにしてあけたら いいじゃない」
………
「ダメだ、してあげられない」
少し考えて出た答えにうなだれる。
「ヒョン?」
「俺、おっぱいないもん」
俺の言葉にソンジェは大笑いする。
「ヒョンはそっちかぁ〜」
なんだよ、『そっち』って。
ってか何か分かったのか!? さすがだな、ソンジェくん。

「…フェラチオ…とか好きじゃなかった?」
ちょっと間をおいてソンジェが俺に聞いてきた。
「あれは積極的に求められてる気になるから僕は好きだよ」
…フェラチオ、、、あんまされたことないし、当然したこともない。
相談にのってもらえたのはいいけど、なんかとんでもない回答をもらったような気がする。

……どうしよう
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