★ひとつ星★

□誕生日の王様
1ページ/9ページ

もうすぐソンジェの誕生日、なのにプレゼントが思いつかない。
これは本人に欲しいものを聞くのが一番だよなってことで、ユナクはソンジェに直接聞くことにした。

「誕生日の日だけでいいから付きあって」
ソンジェはプレゼントとはいえないものをリクエストしてきた。
(えーと… 欲しいものを聞いたんだけどな)
改めて『もの』のリクエストをたずねてみたけれど
「欲しいのはヒョンだもん」
とソンジェはあっさり返してきた。
(僕より背が高いくせに首を傾げて上目遣いにお願いしてくるソンジェくん、ずるい、相変わらず可愛すぎる)
そう思いながらもユナクは質問をかえてソンジェにたずねてみる。
「てか、誕生日はゴニルと過ごすんじゃないの?」
ソンジェ恋人はゴニル。
ならば誕生日は恋人と過ごすのが至極当たり前のこと。
なので、ユナクの質問も妥当だと言えるのかもしれない。
…が、
「ゴニル…仕事でいないんだ。誕生日にひとりだなんて淋しすぎる…だから、ね?」
メンバーの仕事を把握できていなかったのはユナクの落ち度だった。
もとよりソンジェに甘いユナクのこと、上目遣いされて 淋しいなんて言われたら「うん」としか返事出来ないのもまた至極当たり前のことだった。
(ま いっか。 ソンジェくんと過ごす休日なんて久しぶりだし 僕も楽しみだ)
それなりにユナクも楽しみにしていた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ