黒×黄(黒子のバスケ)

□黒い蜜(2に続いてる)
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〜もしも、黒子が女の子だったら〜

 ‥‥女だということを今まで誰かに知られたことはありませんでした。


 もともと、男の子が欲しかった両親に男として育てられていました。

 健康診断も個人で受けていましたし、着替えも影の薄さと胸の無さで切り抜けてきました。

 プールはレポートですませました。

 そんな、僕がまさかチャラチャラしてそうな頭の緩そうな彼に初対面から女子だと見破られるなんて!!

 
 「黄瀬、今日からお前の面倒はこの黒子が見てくれる。バスケ部でわからないことは全て彼に聞くように!」

 僕の相棒の青峰くんに憧れて入ってきたという彼。

 キャプテンの赤司くんに紹介されました。

 「黒子、こっちは黄瀬だ。今日から彼のことを頼む。」

練習中に突然呼び出され、初めて会った彼は僕に

 「‥‥彼女が俺の教育係っスか?
影も薄いし、大丈夫なんっスか?!」

 初対面から失礼な人でした。

「?何を言っている、黄瀬、おまえは彼は男だぞ。
それに、黒子は面倒見が良い。
お前にピッタリだ。」

「‥‥」
不満そうな顔をする彼に

「俺の命令は絶対だ」

と、有無を言わせぬ圧力をかける赤司くん。

 こうなったら、彼は止められません。

 しぶしぶって感じで僕に教育される事になった黄瀬君。


 “黒子なら面倒見が良いからお前にはピッタリ”

 だと言った赤司くんの言葉はちゃんと意味がありました。

 彼はなんでもすぐに出来るので、すぐに飽きてどこかへ行ってしまったり、自分が認めていない相手のことを馬鹿にしすぎるところなど‥‥

 見ていて、ハラハラさせられたり、色々ありました。

 それなのに、まさか好きになるなんて‥‥
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