黒子のバスケ(黄黒黄)五十音(完)
□恋は盲目。
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恋は盲目
この言葉は“彼”の為の言葉‥‥
「黒子っち!黒子っち。黒子っち♥」
毎日、毎日、飽きもせず、
よくもまぁ、追いかけて来るものだ。
特別なことをしたわけでも無いのに、ある日突然懐かれた。
『黒子に盲目した犬』
彼の別名である。
同じ中学出身の彼は自分とは別の学校に行ったにも関わらず、毎日、飽きもせずに黒子に接触してくる。
鬱陶しいことこのうえない。
部活や、モデルの仕事、勉強と彼にも色々あって、自分に構っている暇などないはずなのに。
「ボクに構っている時間があったら、勉強して下さい。」
会う度に言う。
「勉強はちゃんとやってるッス!」
モデルの仕事に行く合間にやってるといって、ノートを見せてくる。
しっかり、書き込まれている。
「では、バスケの練習」
「はい!毎日、朝練に行ってるッス」
「仕事は?」
「学業の邪魔にならない程度にちゃんと行ってるッスよ!」
にこにこ。
「いつ寝てるんですか?」
心配で聞いてみた。
「ちゃんと、夜寝てるッスよ!」
爽やかな笑顔。
「黒子っちを愛でる、充電時間もちゃんととってるッス!」
だから、なーんにも、心配いらないっんスわ!
胸を張って言ってる。
ボクのどこが、好きなんですか?
呆れながらも、君を無視出来ないボクも盲目しているのかもしれないーーーーーー
おわり