黒子のバスケ(黄黒黄)五十音(完)
□火神っち
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‥‥また、うざいのに捕まってしまった。
オレの目の前にはキセキの世代のひとりがうなだれた子犬のように座っている。
「毎回、毎回、暇だな。」
モデルやって、バスケしてて、よくもまぁ、ほぼ毎日マジマに来るよな‥‥
「何で、なんスっかね‥‥」
呆れてるオレの前で涙目だ。
「ここに来れば、会えると思ってたのに!いつもいつも、会えないんっスよぉ〜〜↓!!」
鬱陶しい泣き真似まで始めやがった。
これも、毎回。
「火神っち、黒子っちを出して下さいっス!!」
ハンバーガーにカブリ付いているオレを揺さぶる。
「隠してねーよ!鬱陶しい!!」
酔ったオヤジみたいに絡んでは帰って行く。
「もう良いッス、また明日ッス。」
(また、明日も来るのかよ!!)
肩を落とし帰って行く黄瀬。
‥‥
「やっと帰りましたか。」
「!」
相変わらず気配の読めない相方がいつものごとく、突如現れた。
「おまえ‥‥居たんなら、会ってやれよ!」
オレが呆れてると
「放置プレイです。」
さらりとそんなことを言うから、ハンバーガーがのどに詰まり、せき込む。
「‥‥っ、ごほ、ごほっ!!」
「冗談です。」
お前が言うと、冗談に聞こえねーんだよ!!
「後でちゃんとフォローいれときます。」
「そうしてやってくれ。鬱陶しくて仕方ねぇ」
黄瀬が座ってた席に座る黒子。
(まだ、黄瀬君の温もりが残ってますね)
こいつも、毎回、嬉しそうにバニラシェイク飲んでるよな。
黄瀬が座ってた席で。
愛情でも確かめてんのか?
‥‥‥まさかな、
終わる