黒子のバスケ(黄黒黄)五十音(完)

□笑顔
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〜〜〜♪

 朝から鼻歌が聞こえる。

久しぶりに息子の楽しそうな声を聞く。

 (バスケを始めるって決めたときとモデルの仕事するって事を報告してきた時以来かもしれないわね。)

 それに、いい匂い。

クリームシチュウかな?

 そっと、料理中の息子の背後に忍び寄り、鍋の中を覗いた。

 びくっっ!!

息子の体が飛び跳ねる!!

「美味しそうね」

「〜〜!!母さん、脅かさないでよ!」

 中身はビンゴ!
クリームシチュウ。

 「あはは!ごめん、ごめん。一応、声は掛けたんだけど、涼太夢中になりすぎて気づかないんだもの。」

 「‥‥帰ってたんっすね。」

 少し、顔を赤らめて言う。

「昨日の真夜中にね。
お手洗いに行こうと思って起きたら、涼太の楽しそうな鼻歌と美味しそうな匂いがしたから、のぞいちゃった♪」

 ちゃめっけで言うと‥‥

「いい年して、なに言ってんすかもぉ。」

 なんて、小憎たらしい。

「お母さん、お腹空いたな〜」

 ひとまず、それは置いといて、催促してみた。

「‥‥これはダメだからね。」

 シチュウを守るように体全体で隠す。

 「ええ〜〜」

なんて、批判的な声を出すと

 「これは黒子っちのだから!」
なんて、念をされる。

 ーーー黒子 テツヤくん。

 涼太の親友なんだって!

ちゃんとした友達が居なかったこの子にできた、大切な子。


 バスケ部で知り合ったって言ってたわ。

 
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