黒子のバスケ(黄黒黄)五十音(完)

□愛してる
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 「黒子っち!!」

放課後、体育館で響く声。

 もう、みんな帰ってしまって、残っているのは自主練習していた黒子とそれに付き合っていた黄瀬だけだった。


 よく響く体育館に、その声は言葉は響きわたったのだ。

 「愛してます!愛してます!愛しています!×∞っす!!」

 「!!」

 突然、名前を改めて呼んできたと思ったら、口から出たその言葉に‥‥‥


 思わず、手が出た。

      ドスッ!!

黄瀬の脇腹にパンチ!!

 しかも、イグナイトパス級!!

「グエっ!!」

 黄瀬の奇声も響く。

「馬鹿な事をしている場合ではありませんよ。」

 すっかり遅くなったことを体育館の時計で確認して、涙目の黄瀬を放って、さっさと片づける。

 「置いてかないで欲しいッス!!」

 あわてて、黒子の後に続く黄瀬に

 呆れながらも、顔がゆるんでしまうのを悟られないようにする。


 「本当に馬鹿なんですから」

 小さく呟いた声が響く。

「仕方ないっすよ。急に叫びたくなったんすから。」

 その声に答えるかのように聞こえた声。

 体育館を閉める音。

 バスケ部の更衣室へ向かう。
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