黄黒黄(五十音)2
□ロールケーキ(完)
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……甘さ0の場合。
「……えっと、黒子君。今日からよろしく」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
(うわああ〜身体細いし、影薄っ!!
本当にこの人が俺の教育係なんっスかあ〜!?)
……
出会いは最悪。
正に、甘さ0。
わかるのは、黒子 テツヤが
バスケが好きだという純粋な思い。
それが、自分と同じだということ。
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ぐわーん、ボテッ……
「決まんないっスね、シュート。」
ゴールめがけてボールをシュートする黒子。
相変わらず、入らない。
「……俺、入ったところ見たこと無いんスけど。」
黒子を見て軽くため息。
「……」
黄瀬の言葉を無視して、何度も何度もシュート練習。
「黄瀬、お前。テツをもっとよく見とけよ!10回に1回は必ず入るんだからな!」
「……はっ。」
黒子は汗を流しながらシュート練習中。
「10回に1回って、効率悪く無いっスか?!」
ぶーたれる黄瀬。
「……っれいですよ。8回に1回は入ります!」
シュッ!!
トス!!
さっきのが、8回に1回目のシュートっスか?
「あんまり、変わらない気がするんっスけど……」