黒子でパロディ

□高尾と緑間(完)
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 負けた……


 和也はその場で膝を着いた。

 和也の故郷で行われた格闘技大会。

 そこで優勝間違いなしと言われた和也が日本からやって来た見知らぬ水色の髪をした少年に負けた。



 (悔しすぎる!!)


 今日は幼なじみの真太郎が隣町に用事で出掛けているので優勝は自分だと思っていたのに、予想外だった。

 和也は優勝した少年に近寄り、頬に口づけをした。


 「!」

 瞳を見開いてビックリする少年。

 主催者側や周りがざわめき出す。



 「なんて、事だ!!この町のオキテ頬に口づけした相手を殺すという死の接吻の誓い!!」


 司会者の言葉に驚く少年!!


 危険だとわかり姿をくらます。


 「少年が消えた!!」


 突然、少年の姿が消えた事に周りは更に驚く。


 「人間じゃなかったのかも!!」
 「この国の神か、生き霊か?!」

 周りがそうはやし立てる中、和也は

 「そんな訳ないって!
 俺にはアイツの姿が見える!!」

 得意の鷹の目で少年の姿を捕らえて走り出す!!


 「待てこらあっ!!」


 ビューーン!!

と、走ってくる和也。

(僕の姿を正確に追ってきています!!
このままでは捕まってしまいます。早く大輝くんにならないと。)

 少年は必死に自分の能力を臨機応変に使いわけがらお湯があるところへ急ぎます。


 (僕の体力では後少ししかもちません!!)

 何度巻いても、相手も自分を見つけて追いかけてくるーーーー



 はあ、はぁ……

 息を切らしながら少年はザボーン!!

 温泉を見つけ浸かります。


 すると、どうでしょう……先ほどの温厚的な少年から鋭い目つきの体つきがガッチリした男に変わったではありませんか!!


 「ここに、逃げ込んだことはわかってるんだぞ!!」

 後から和也も温泉に飛び込んできましたが………
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