平和な世界へ…
□第2章
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愛李Side
中西さんと別れたあと俺は荷物をまとめる為家に帰っていた
「…あれ?愛李?」
「…明音?」
帰る途中に高柳明音に会った
高校卒業以来だった
「久しぶりだね!元気?」
「うん、元気だよ。明音は…元気そうだね」
「ちょっと!…愛李」
「ん?どうした?」
「ニュース見た…」
「…」
「…愛李行くの?」
「…うん、行くよ」
「…いつ?」
「…今日の夜に行く」
「えっ!?そんなに早く!?」
「…茉夏は明日だよ」
「でも愛李は今日行っちゃうんでしょ?」
「あぁ、まぁね…ごめん、そろそろ準備しなくちゃ行けないから…帰るな」
俺は明音から背を向けて歩きだそうとした
「…愛李!」
俺は立ち止まる
「ちゃんと帰ってきてね!」
…その言葉、最初に俺じゃなくて茉夏に言えよ…
そんな事を思いながら俺はひらひら手を振って歩きだした
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