平和な世界へ…
□第13章
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「なんだと…?」
小野達は下にいる敵がいなくなった瞬間に出口の事を聞いた
『陽さんは…自分を犠牲にしてっ…』
小野は出口の後輩一人の胸倉を掴み壁に叩きつけた
「なんでだ…!あいつが…!お前らは何やってたんだ!!あいつが『俺たちだって戦いたかったです!!』
『俺達は…ほんとはっ…あそこで陽さんと一緒に死にたかったっ…!だけど!陽さんは俺たちに命令したんです!一度だってっ…俺たちに命令したことない陽さんが…!』
「…」
小野は無言で手を離した
『陽さんから小野さんに伝言です…ここまで一緒にやれえよかった。ありがとう。それと…かなちゃんをよろしくって…』
「ちくしょうっ…!」
小野は近くにある壁を殴った
「俺があの時陽の所に行くべきだった…!何やってんだ…!俺は…!」
「可奈子を頼むったってお前の代わりは誰にもできねぇんだぞ…陽…」
“かなちゃん、妊娠したんやって”
「あんなにお前…うれしそうにしてたじゃねぇか…」
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