平和な世界へ…
□第3章
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その頃小木曽達はというと…
「おーぎちゃん!」
「可奈子さん…」
「なにしてるの?こんなとこで」
小木曽と可奈子は大学の後輩先輩の中だった。
「…私にはこんなことしか出来ないから…」
小木曽は神社にきて二人の無事を祈っていたのだ。
「…可奈子さんこそどうしたんですか?」
「かなもおぎちゃんと一緒だよ!陽ちゃんが無事に帰ってきますようにって!」
二人はお参りしたあと、家に帰ることにした。
「でもゆりあは以外だったなー」
「え?」
「軍人になったこともだけど戦争に行ったことも」
「…そうですね」
「…陽ちゃんも心配だけどかなはゆりあが一番心配」
「なんでですか?」
「だってゆりあ、優しいもん。大学の時覚えてる?道に捨てられてた猫2匹拾ってきてさ、教授に捨ててこい!って言われたときゆりあ逆ギレしたじゃん」
「…確かに」
「あ、かなこっちだからまたね!」
「はい、さよなら」
小木曽は家に帰り思いだした。大学の頃を…
“木崎!ここをなんだと思ってる!そんなもの捨ててきなさい!”
“そんなものってなんすか!生きてるんすよ!こいつらだって一生懸命生きてるのにそれを見捨てろっていうんすか!!”
思いだして小木曽は少し心があったかくなった。
ちなみにその猫は結局二匹とも小木曽が引き取った。
にゃーにゃー
「…早く帰ってくるといいね、キラ、ピンキー」
キラとピンキーを撫でながら呟いた
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