BL小説

□伝えたい、気持ち
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「青峰っちー!!!わんわんおしようッス!!」
「1on1だよ!!ったく、何回言やわかるんだ!!」
「え、わんわんおじゃないんスか??」
「違うわ馬鹿!!お前は犬かこの駄犬!!」
「えっ(;∀;)ヒドイッス!!」
「お前がわんわん言うからだろ?!ww
まあ、1on1ならしてやってもいいぜ」
「やったッス!!じゃあ青峰っちからでいいッスよー!!」


部活後、俺はいつものように青峰っちに1on1をいどむ。
青峰っちは俺の憧れなんス!
バスケが上手いし、初心者の俺にも
優しくバスケを教えてくれたんスよ?
俺がスタメンになったときは一緒になって喜んでくれたんス!!
それで…
俺はそんな青峰っちをいつしか
好きになっちゃってたんス…。


「黄瀬ぇー、1on1するなら早くするぞー」
「あ、ハイッス!!」


青峰っちはバスケバカだから
俺の気持ちになんて
気付いちゃくれないと思うッスけどね…。


ガンッ…


「あー!!今日も負けたッス!!」
「ったりめーだ、俺には勝てねえよ!」
「もう1回、もう1回しようッス!」
「だめだ、帰るぞ!!」
「えー…。」


青峰っちはそそくさと帰る準備をする。


「あ、待って!俺も帰るッス!」


そう言って準備をして青峰っちと一緒に
体育館を出た。
すると…


「あ、黄瀬君!!」


体育館の外に1人の女の子がいた。


「あ、あの…ちょっと来てくれませんか?」
「あ?黄瀬、呼び出しか?先帰るぞー」
「っちょ、ちょっと青峰っち…」
「ねぇ、黄瀬君、ちょっと来てよ!」


俺は女の子に無理矢理袖をひっぱられる。
そして体育館裏までつれてこられた。


「…あのね、私ね、黄瀬君のことが好きなんです…。
よかったら付き合ってくれませんか?」


っち…そんな事で俺を呼び止めたんスか…


「あのー、気持ちは嬉しいんスけど…
ごめんなさいッス、じゃあ」


といって帰ろうとする。
そしたら


「なんで…?」
「ん?」
「なんで?!私じゃダメなの?!
私、黄瀬君のことこんなに好きなのに!!」
「でも俺は君の事好きじゃないんスよ」
「…なんでよ?!黄瀬君の好みの人になろうと頑張ってたのに!!
付き合ってから私の事好きになったらいいじゃない!!
それとも、黄瀬君は好きな人いるの?!」
「っ…それは…」
「いいじゃない、付き合ってよ!」


ったく、こんな強引な人初めて見たッス…


「ねぇ、なんとか言ってよ!」


…もう、うるさいッスね…


「いるッス」
「へ?」
「好きな人ッスか?もちろんいるッスよ」
「え…?」
「もちろん、君みたいな強引な人じゃなくて
ちゃんと俺の気持ちを考えてくれて
とっても優しい人ッスけどね。
って事で俺と付き合うのはあきらめてほしいッス
もういいッスか?
気をつけて帰ってくださいね」


そう吐き捨てるように言って
ちょっと引きつった営業スマイルを見せて
その場を去る。
背後から泣き声が聞こえてくる。

ごめんッス、でも俺はやっぱり…


「青峰っちー!!」
「お、黄瀬、もう終わったのか?」
「はいッス!!」
「おう、じゃあ一緒に帰るか」
「ハイッス!!」


2人並んで帰る帰り道

…今なら言えそうな気がする…
…勇気を出して言ってみよう…


「あ、あの…青峰っち…」
「あ?何だ?」
「…あの」
「?」
「俺…青峰っちのことが…

好き…ッス…」
「…!!」


目を見開く青峰っち


「…あ、ごめんなさいッス!
いきなり変なこと言って!わすれてくださ
「黄瀬」
「…え」


気が付くと俺は青峰っちに
抱きしめられていた。


「えっ…」
「俺も…俺もお前の事が…

好きだ」



2人だけの帰り道
勇気を出して言った言葉は
彼の心にしっかりと届いた





京ちゃんごめんんんん!!!
最近スランプですうううう!!!

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