イナイレ短編集
□regret
2ページ/2ページ
涙で視界がぼやけててよく見えない。
いくら袖で拭っても、溢れ出す涙は止まってはくれない。
“貴方が幸せならそれでいい”
なんて絶対に言えない。
ねじまがったこんな心がどうしようもないくらい
私はキライ…………。
次の日から、剣城くんと彼女は、横に並んで歩くようになった。
あぁ、私ってとことん汚い奴だよね…
――貴方がすごく後悔する、そんな日が来ることを望んでた。
意地悪で醜いこの心がどうしようもないくらい私はキライ…
それから笑顔で呟いた。
それが本心なのか、嘘なのか
私は分からないけど。
『お幸せに』