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□君といつかのラブソング
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いつも通り、悪魔達と酒盛りをしていると、離れた場所にぽつんと座るダンタリオンが見えた。


「…ダンタリオン?君は混ざらないのかい?」

「…お前は…俺と二人で居るより、他の悪魔達と一緒にはしゃいでいる方が、楽しいのだろう?」

周囲の喧騒から少し距離を置いたダンタリオンの元へ行くと、彼はそうぽつりと呟いた。

不機嫌そうに、けれど少し寂しげな顔をしてそう言うダンタリオンが可愛くて、苛めたい衝動に駆られてしまう。

「そうだね…皆と一緒にいると楽しいからね」

「っ…!…俺と、いるより…か?」

「そうかもね…でも、君と、」

「っ五月蝿い!お、お前など、もう知らん!」

ばっと私に背を向ける直前に見えたダンタリオンの顔は、口をへの字に曲げて顔を泣きそうに歪ませていて。

あ、やり過ぎちゃったかな。少し後悔して、後ろを向いてしまったダンタリオンを包むように抱き締めた。

「確かに皆と過ごす時は楽しいけれど…君と居る時が、一番幸せだよ」

「っ、そ――」

「…誰よりも、君を愛しているよ。ダンタリオン」

「…っ、そ、そろ、もん…」

俯いているせいで顔は見えないが、耳が朱に染まっているのが分かって思わずくすりと微笑がこぼれた。

君と、いつかのラブソング

(っ離れろ馬鹿!)
(ふふ、やだ。)
(なっ…!)
(顔が真っ赤だよ、ダンタリオン)
(…お前の、せいだ…)
((その顔と台詞は反則だよ…))

END!

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