‡many feeling‡

□君に好きと言わせたい
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最近、和の様子がおかしい。


必ず、会う度に、

和「ねえ、麗羅ちゃんは俺のこと好き?」

と聞いてくる。

だからいつも同じ答えで返す。

貴「彼氏なんだから、当たり前でしょ?」

和「そっか…。」


そういうと、和はしゅんとして今までいた場所に戻る。


私、変なこと言ったかな!?


そんなことを考えていると、真ちゃんが話しかけてきた。


緑「どうしたのだよ、そんな顔をして。」

貴「真ちゃん…。私、和になんかしたかな!?」

緑「?」


よく内容のわかっていない真ちゃんに今までのことをすべて話した。


すると真ちゃんは意味が分かったらしく、ため息をついた。

緑「あのバカめ…。」

貴「え?」


よくわかっていない私に真ちゃんは教えてくれた。


緑「俺はアイツに、

『いつもお前は麗羅に好きと言っているが、麗羅から好きと言ってきたことはないな。』

といったら、

『そういえば、そうだな…。』

とか言ってどこかへいってしまったのだ。だからアイツは麗羅に好きと言ってほしかったのだろう。」

貴「…そっか、ありがとう、真ちゃん!!」

緑「別にいいのだよ。」

貴「和のとこいってくる!!」

緑「ああ、行ってこい。」

そういって私は和のところに走った。



貴「和っ!!」

和「うおっ!!びっくりした!!どうしたの?」

貴「…私、和のこと好きだよ!!」

和「…ホントに?」

貴「ホントに!」

和「マジで?」

貴「マジです!」

和「嘘じゃない?」
貴「なんで嘘、付かなきゃいけないのよ!」

和「っっ麗羅ちゃあああん!!!」

貴「ちょ、ここ学校だよ!?」

和「気にしない!!気にしない!!」

貴「気にしろ!!」


それをみていた真ちゃんは、

緑「全く、本当に面倒な奴らなのだよ…。」

といって、教室に戻ったとさ。

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