*colorful feeling*

□第10Q
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二年生になり、テツは一軍に昇格する事が出来たそうだ。

「良かったな、テツ。」

「はい、ありがとうございます。」

「ところで、誰がテツをスカウトしたんだ?」

「赤司君です。」

「赤…司?」

「どうかしましたか?」

「下の名前は!?」

「征十郎君です。」

「今、どこにいる!?」

「監督と話があるといっていたので、職員室じゃないですか?」


僕は走って職員室に向かった。

職員室に着いて辺りを見回す。

すると、そこには…


赤髪で少し小さめな少年が立っていた。


「征…ちゃん?」

「!?」

彼もとても驚いているようだ。

「姉さん!!」

「やっぱり征ちゃんなんだね…。大きくなったね。」

「もう、7年もたつのか…。」

「そうだね…。征ちゃんはバスケ部に入ってるの?」

「ああ、そうだよ。姉さんもバスケ部に入らないかい?」

「うーん…そうだね、入ろうかな!」

「じゃあ、後で入部届け持ってきて。」

「わかった!」



そこで、征ちゃんと別れた。


すると、テツが走ってきた。


「待ってください、速いです。どうしたんですか?」

「弟に会えたよ。だから、バスケ部に入部することにした。」

「弟ってもしかして…赤司君ですか?」

「そうだよ、やっと会えたんだ。」

「一年間過ごしたのに、気付かなかったんですね…。」

「…そこにはふれないでくれ…。」

「はい、そうですね。」


今まで気づかなかったなんて、どれたけ呑気に生活していたのだろうとおもった。

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