*colorful feeling*
□第5Q
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「ところでテツは何部に入るんだ?」
「僕は、バスケ部です。そういう麗羅さんは?」
「僕はまだ決めてない。特に入りたいと思うのもないし…。」
「そうですか。じゃあ一緒にバスケ部に入りませんか?」
「…女ですけど!?」
「それくらい見ればわかります。そうじゃなくてマネージャーとしてです。」
「マネージャーか…。マネージメント出来ないけど…。」
「これから覚えれば大丈夫じゃないですか。」
「とりあえず今はいいや…。二年生になったら入るつもり…。」
「決めるまで、ずいぶんと長いですね。」
「僕はスロースターターなんだよ。」
「…そうですか。じゃあ、一年後入ってくれると期待してます。」
「おお。」
黒子は席に戻り、ドアから担任が入ってきた。
「これから、君たちと一緒に勉強をしていく、担任の〇〇です。よろしくお願いします!わからないことがあったら、たくさん聞いてね!」
担任は女教師で、教員免許をとってすぐくらいの若い人だった。
「じゃあ、次は皆に自己紹介してもらおうかな!」
(こういうの苦手なんだよな…。)
自己紹介が始まり、涼太の番になった。
「名前は黄瀬涼太ッス!今は入りたい部活はないけど、出来れば来年までに入れればなぁと思うッス!よろしくお願いします!」
「きゃー!!黄瀬君!!」
「こっち向いて〜!!」
やっぱりどこででも黄色い歓声浴びるんだなぁ、涼太は…。
そんなこんなでついに僕の番がきてしまった。
「じゃあ次、白星さん!」
「あぁ、えーっと、名前は白星麗羅で、入りたいと思う部活もないです。」
すごく短い自己紹介だった。
すると、男女共にワイワイと騒ぎ始めた。
「あの子、かわいいね!」
「いや、どっちかって言うとカッコよくない!?」
「ヤバいだろ、あれは!」
「超可愛い!」
(な、なんかしたか僕!?)
その様子をみていた涼太は、吹き出して笑っていた。
(なんかわからんが、ムカつくなあのヤロー、あとでしばこう。)
そう決意した麗羅だった。