*colorful feeling*
□第3Q
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教室に向かっている途中に涼太がこんなことを言ってきた。
「麗羅っちは何部に入るんスか?」
「うーん。まだ決めてないな。涼太は?」
「俺もッス!」
「そうか…。」
涼太は昔から何でも出来て、容姿もいいからモデルもしてて女子にもモテる。
うらやましくないと言えば嘘になる。
そんなことを考えてると涼太は言った。
「今、『涼太は何でも出来るし、モテるからうらやましいな』って思ったでしょ!」
「なっ!?」
「麗羅っちも結構人気あるんすよ?男女共に!」
「そんなことはない!!」
「…じゃあこの人集りはなんスかね?」
「涼太のファンじゃないのか!?」
「じゃあなんで、男子までいるんスか!?」
「いや、そういう趣味の方かと…。」
「うぅ〜、麗羅っちヒドいッス〜!!」
「むしろそれを否定している涼太の方がひどいよ。」
「違うッス!あの人は麗羅っちのファンの人ッスよ!」
「そうなのか!?」
よく声を聞いてみると…
「麗羅さん!!こっち向いてください!!」
「麗羅ちゃん握手して!!」
「…ほんとだ。」
「でしょでしょ!」
自分がモテることを初めて知った日になった。