【銀魂】

□九章・非番の過ごし方
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『銀時、今からどこ行くの?』

「あれ?ジミーの話はもういいの?うん、ま、いっか。銀さんは今から試練の道を進もうとしてたんだぞ。そりゃあ、すごい道のりだ。うん?聞きたいか?仕方ないから教えてやろう。俺の財布にはジャンプを買うお金も入ってない。しかも、今からの道筋には、それは美味しい美味しいパフェのある店がある、そしてその先にはホッペが蕩けそうなほどのプルンプルンなプリン屋があって、、ッて、莎花ッ!!どこ行くの?まだ、銀さん話してる最中でしょ?!」

歩き出した私の前に回りこみ肩をゆさゆさ揺らされる。

頭が揺れる。

頭に拳を下ろした。

『これ以上頭悪くなったらどうしてくれんのよッ!!』

「え、お前バカじゃねーじゃん。ちょっとはバカになったほうが人生楽しいぜ?」

『バカになり過ぎても困んだけど。』

「それによぉ、いいのか?莎花?一般市民が困ってんのに、それを見捨てんのか?税金泥棒って言われてるし、これ以上真選組の名を落としたらダメだろー?」

『私、今日非番なの。一般市民なの。私、普段から一般市民に優しく接することなんてないから、助ける義理もない。真選組の名が地に落ちようがぜーんぜん問題ないけど。って言うか、今の真選組にこれ以上落ちることなんてあるのかねー。』

じゃ、と片手をあげて歩き出せば、パシッとその手首を掴まれる。

「ごめんなさい。すみません。お友達として助けて。お金ないの。お腹空いたのーーーーっ!!」

莎花は苦く笑うと、銀時の頭を撫でてやった。

ふわふわな髪が莎花の指にふわりと絡みつく。

『よし、よし。最初からそう言えばいいのに。甘味屋さん、私指定でいい?行きたいお店あるんだ。』

言えば、にーっと、満面の笑みで莎花の手を握り歩き出した。

「よっしゃ、行こうぜ。銀さんとデートだ。莎花」

歩き出した銀時に現金な奴。と笑みを溢した。

そして、二人同時に立ち止まる。



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