【銀魂】
□二章・此処にいる理由
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『失礼極まりないっすね。』
「前科があんだろ。テメェ前科何犯だ。」
『、、、指の数で足りますよ。』
掌を広げて指を折って見せる。
「足の指も数えろよ。」
莎花の頭をポンッと軽く叩き、土方は煙草を口にくわえると、灯をともした。
フーッと紫煙を吐き出すと、立ち上がり、最後にもう一度莎花に釘を刺し、監察の隊士にも見張り役を指名し、去って行った。
『マジで、どれだけ信用ないんだ。ったく。』
悪態付けば、隣の隊士が笑う。
「じゃ、俺、山崎さんと合流しますね。怪我しないように、気をつけて。」
『は?あんた、見張り役ブッチか?!副長命令は?』
驚いて振り返れば、至極冷静に返答される。
「どうせ沖田隊長か来る前に、痺れを切らして飛び出すんでしょ?人の制止も振り切って。だったら山崎さんの様子を見に行った方が時間が無駄にならないし。」
『いや、、、、うーん、、、信用ないんだね、私。』
まぁ、動かない自信は確かになかったけど。
それって、仲間つーか攘夷側同様、統一性としてはどうなの?
「まぁ、信用はしてませんが、、」
『おぃ』
「信頼はしてますから。」