【ONE PIECE】
□次の星合よりも先に《1周年記念&5万打記念作》
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一同「かんぱーーーーーーーいッッッッッッ!!!」
ガツンと重なり合うジョッキの音に続いて豪快に咽喉に流し込まれる酒。
ルフィ「肉ゥゥゥッ!!」
肉に喰らいつくルフィ。
負けるかと、ウソップとチョッパーまでもが肉に齧り付き、ラウンジのテーブルに並べられた料理が次々と減っていく。
ナミ「もぅ、あんた達、もっとゆっくり食べなさいよ。」
ロビン「ふふ、いつも賑やかね。」
溜め息で肘顎付いたナミにロビンがクスクスと笑う。
ゾロ「オィ、コック。酒追加だ。」
サンジ「あぁ?テメェでやりやがれッ!ナミすわぁぁんvVロビンちゅわぁぁんvV莎花ちゅわぁぁんvVサンジ特製ヘルシーサラダ召し上がれェVVV」
相も変わらずゾロに吐き出した科白の後にコロリとハートを撒き散らせ、変わるサンジは人一倍器用な人間だと思う。
今日の、メリー号ラウンジでは、見ても聞いても解かるように宴が行われている。
宴が大好きな彼等。
何か理由をつけては宴が開催される―――今回の宴のタイトルは。
ナミ「ほら、呑んでる?莎花。今日はアンタの『乗船1周年記念』なんだからね。」
隣のナミに肩を叩かれて、グラスを傾けていた私は、咽ながらも頷いて笑い返した。
莎花「うん、呑んでるよ。」
そう、今日の主役は麦藁海賊団のクルーとなってまだ1年目と言う新人の私、なのだ。
音楽家として乗せられてから、1年。
戦闘もまともに出来ない私の為に、こんな楽しい宴を開いてくれている。
乗った時もそうだった。
初対面の私に色取り取りの豪華で美味しい食事に、沢山の種類のお酒が飛び交った。
そして、この1年。
楽しい日、辛い日、苦しい日、色々な出来事が沢山あったけど、全て皆で乗り越えてきた。
掛け替えのない仲間となって、嬉しい。
でも。
誰にも気付かれない様にラウンジを出た。