【銀魂】
□七章・夢と現実と
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(お父様!お母様!お役人が来るッ!!)
(莎花、ここにいるんだ。出てきたらいけない。約束だ。守れるな?)
(私も戦えるっ!!)
(莎花、私たちは大丈夫。貴女はまだ戦えない。)
(お父様ッ!!、お母様ッ!!)
(莎花。泣くことはない。すぐに終わるよ。大丈夫。)
(兄様、、、、置いていかないで)
静かに、目覚めた。
目を開ければ、ぼやけたいつもの天井が見え、目尻から米神へと涙が伝った。
『やば。久しぶりに見た。』
声にため息を乗せ、窓を見やれば、閉め忘れた障子の隙間から薄暗い、でも夜が明ける前の色があった。
『兄様は、、、、、、怒るかな?』
幕臣に殺された両親。
形は何であれ、私は役人だ。
中身が何であれ、私は真選組の隊士だ。
兄様はあそこにいるんだろうか、、、?
いつか、刀を交えるときが、きてしまうのかな?